症例報告 ~頻繁に起こる頭痛(肩こり)

慢性頭痛(肩こり)

20代 女性 楽器演奏者 ネット検索で来院

主訴:頭痛(やや偏頭痛気味、気圧の差も弱い、肩こりはいつも)

細身の女性。プロのフルート奏者。肩こりは常にあり、ヒドくなると音の出が悪くなる。
出張すると必ず頭痛になり、雨の前の日も結構怪しい。
頭痛はコメカミやおでこの半分、耳の上に痛みを感じることが多く、大抵右側に出る。

 

脈診は肝と肺の弱さを感じる「肝肺相克」証。カイロ的には「右頸椎症候群」。
職業的な問題で、常に左に少し向いて両腕を上げて演奏するため、首と肩のコリがもの凄い…。

地方に行くことも多く、荷物を持っての移動と夜の食事会にストレスを感じている。

いつも通り、カイロと経絡治療を行い、「骨格」と「気」のバランスを整える。

鍼は、自律神経を整える鍼灸と、職業病的なコリをほぐす鍼灸を行う。

指圧マッサージを含めて、首と頭の境目、耳の後ろ下の首の部分を入念に施術。

特に仰向きでの治療が効果をあげやすい。

治療後、その日の頭痛は取れており、目のスッキリ感もあるが、特に右肩ののコリがしつこい…。

2、3回目

2回目は1週間後、3回目はその10日後に施術。

初回より1週間は頭痛が1回だけあった。その後の10日間は天気が良かったこともあり1度もなかった。

来週出張なので心配…。出張頭痛の暗示を避けるためにも、「大丈夫!」と太鼓判を押す。

 

頭痛の頻度が一度の治療で和らいでいるので、治療方針は正解。

さらに、首を中心としてほぐし、お灸を1回目よりかは多く使用。

右肩の凸が少しへこんできた。

出張後、4回目

東北出張も何とかこなし、疲れてはいるものの出張中には頭痛にならずに済んだ、とのこと。

本人はまだ不安なものの、今回の治療で少し間を空けることを提案。

「あ!危ないかも」と感じたらすぐ来るように指示して終了。

同じシチュエーションで同じ痛みが出ると、パブロフの犬のように条件反射となってしまうことがあります。

我慢しても良くなることはありませんので、どこかで断ち切るためにも早めの受診をお勧めいたします。

 

 

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