肩こり ~究極の治療法
日本人の7割は肩こりで悩んでいると言われる昨今…
この症例ブログでも
と2度にわたって「肩こり」について書いてきました。
特に「脳で認識する」という作業はとても重要で且つ効果的です。
今回はそこをちょこっとだけ掘り下げつつ、簡単な意識改革法を伝授します。
そもそも日本人の7割って……他の国はどうなんでしょうか?
よく言われますよね、「アメリカ人は肩が凝らない」って。ホントでしょうか?
ちなみに、私の院にも場所柄チョロチョロと外国の方が来院されます。
私の英語は英検3級レベル、つまりサイトシーンレベルです……
そこで「凝り」を説明する時に、辞書で調べた「stiff」という言葉を使います。
肩を指して、「ヒア、ベリベリースティッフ、メニメニーストレス?」こんな感じです……悲しい英語力…
でも、この「stiff」は、正確には「動かしづらい状態」と訳されるようです。
大体、外国の方が来院されて症状を私に伝える時に、肩を指して「stiff」と言われたことは一度もありません。
腰や背中の「back pain」、全体的に「tired」、局所的に「tension」などの表現が多いです。
肩の場合は「shoulder pain」となり、50肩のような「肩関節」の痛みを訴えてきます。
元々「肩」という概念が日本と違ったんですね。
日本では、「肩の荷が降りる」「肩をいからせる」「肩で風を切る」「肩透かし」「肩慣らし」「肩で息をする」・・・など「肩」だけでこんなに言葉が出てくるほど、「関節」の枠を超えて様々な表現として使われるようになっています。
日本人の表現力の豊かさ、痛みやつらさを伝える繊細さが「肩こり」という言葉を生み出したのです。
痛みの表現だけでも、日本語だといっぱい作れますからね。
しかし! 実際に触ってみると、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア・ニュージーランドなどなど様々な欧米の方が来院されていますが・・・そう、触ると「こっている」んです!
要するに、そもそも概念として「肩こり」なる言葉がないので、「肩がこる」なんてありえない、わからない、という境地のようです。
そこでまたもや、しかし!!なんです。
欧米では「マッサージ」というと「オイルマッサージ」を指します。日本で言うと、紙パンツ一丁で行うリラク系のマッサージですね。
そこで私の「指圧」を受けると、その気持ちよさにビックリします、ほぼ100%。
「シドニーに来なさいよ、絶対うけるわよ!」なんて言われたこともあります。多分、正確な訳ではないですが。。。
実は・・・外国の方も長く日本に住んでいると「肩こり」を感じてくるのです!
英語で「肩こり」を言われたことはないのですが、日本語で言われたことはあるのです!
日本に来て、沢山の周りの人が「肩が凝る」と言っている。指圧に行ったら「neck&shoulder stiff」って言われる。
電気屋さんに行けばマッサージチェアがいっぱい置いてあって、街にはマッサージ屋さんだらけ・・・
ここまで言うとお分かりかと思いますが、「肩こり」は私達が作り上げていたのです。
日本の生活様式のせいではなく、言葉の文化がここまで酷くしてしまっているのです。
韓国の「火病」やフランスの「重い足」もこれにあたるのでしょうか。
そこで、今回の結論です。
慢性腰痛は「脳が原因」とNHKでもやっと放送するようになってきました。
「慢性肩こり」も同じです。私達の言葉の文化、肩こりビジネスがここまで酷くしてしまったのです。
改めて、「肩こりという病名はない、言葉が作りだした疾患で脳が悪いイメージが作っている」と認識して、自分に言い聞かせてみてください。
少しスッキリしてきませんか?
その肩こり、海外移住で治るかも…
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