尿(頻尿、尿閉)に関する重要問題
出るものは出さないといけません・・・しかし、出過ぎるのも良くない!?
◎尿の出過ぎの定義
起床時から就寝時までのトイレの回数が8回以上を「頻尿」と呼ぶことがありますが、一概に回数で異常とは判断できません。「夜間頻尿」は就寝時に1回でも排尿に起きることを指します。いずれにしても、通常時より明らかに回数が多い場合は「頻尿」と言えます。
◎出なさ過ぎの定義
排尿しようと思っても出てこない ⇒ 「尿閉」と呼びます。出過ぎよりも深刻な問題です。
その一歩前の段階では「排尿困難」という状況もあります。加齢とともに、この排尿困難、尿漏れ、頻尿は増加していきます。
特に男性は「前立腺肥大」という問題から、尿の勢いが落ちたり、トイレに行っても中々出なかったりして排尿困難になりやすい傾向があります。
この延長線上にある「尿閉」の場合は、前立腺の治療が必要になります。
また、腎臓機能の障害があって「尿閉」になることもあります。これは腎不全症状ですので、こうなる前に他の腎機能障害が出ますので稀です。
治療院で扱うケースが多いのは「神経的頻尿」のケースです。西洋医学では「過活動膀胱」という病名となり、尿意切迫感が出るものです。日本でも1000万人近くの方が苦しんでいる病気です。
脳障害の後遺症で出るケースもありますが、若くても心因性(原因不明)で出ることも多い症状です。切迫感があるので、乗り物に乗れなかったり、映画などを鑑賞出来なかったり、生活にも影響がでてきます。
自律神経が関係してきますので、鍼灸治療がおススメです。
ちなみに、排尿困難や前立腺肥大の経穴(ツボ)も存在ますので、こちらの症状でも試されると良いと思います。
尿意切迫感に関しては、督脈系(背骨のライン)のツボを中心に鍼灸を行い、リラックスできるマッサージを併用されると良いでしょう。
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