①安心安全の最低基準「国家資格」の有無を見極める
「国家資格」の有無を見分けるのが難しいのは『マッサージ』です。
鍼灸院(鍼灸師)と整骨院(柔道整復師)は、開設者に資格がなければ開業できませんので、必ず国家資格を所持しています。
ポイントとなるのが、整体や足つぼ、オイルなどとの民間資格と「あん摩マッサージ指圧師」との判別です。
まず、コース名に「マッサージ」と書かれていないところは、国家資格を所持していない可能性が高いです。
◆見極めポイントしては・・・
・ホームページなどで国家資格を所持していることを明言しているかチェックする
・メールなどで問い合わせて、直接尋ねてみる
・直接聞くのが気が引ける場合は、「レシートが医療費控除に使えるかどうか」聞いてみる
鍼灸師の資格だけを持っている方が(マッサージ師の資格は持っていない)整体と称してマッサージのような施術をするケースは非常に多く見られます。「鍼灸」だけではやはり需要が少ないからです。
この場合の判別は難しいですが(治療院のレシートが医療費控除に使えるため)、国家資格を一つでも持っていると法律(あはき法)にも縛られることになるので、コースやメニューにウソを書くことはありません。
ですから、コース名に「マッサージ」と書いていない場合は、マッサージの国家資格を所持していないと判断して良いでしょう。
②繁盛店=施術が上手(治る)とは違う!?
お店などで、そんなに欲しくなかったけど、ついつい店員さんの説明を聞いているうちに買ってしまった……
そのようなパターンがこの②に当てはまります。
いわゆる『営業上手』です。正直この業界も多いです、クチで治すタイプ(笑)
全然治っていないのに、なぜだか患者さんが次の予約をしていくんですね。
口下手の私からしたらホントにうらやましい限りです。
最近は心理学に基づく治療家のためのセミナーも多く開催され、いかに「リピートしてもらうか」なんてお題目の講習会も実施されています。
でも、繁盛している治療院の先生って、正直このタイプが多いんです。前に治療院を多店舗経営する会社に勤務していたのでよく分かります。一歩間違えれば宗教のようですから、この点だけは気をつけましょう!
判別点としては、
①大風呂敷を広げている(何でも任せなさい!…みたいな)
②やたらと世間話をする、声も大きく自信に満ちている
③白衣を着ずに白いYシャツで施術したり、Yシャツの上にドクター白衣を着たりしている
(通常は動きやすさを優先し、腰丈の白衣やポロシャツを着ます)
④HPの写真などが小金持ちっぽい(ちょっといやらしい感じがする)
繁盛店=治る、とはなりませんのでご注意ください。
③施術は治療家と患者様との触れ合いです。治療家の「人間性」を見極める
友達が美味しいと勧めてくれたラーメン屋さんに行ったら、「ん?そう?」という体験をされたこともあるかと思います。
治療においても同じです。手技療法ですから、実際に身体に触れられるわけですので、治療家さんとの『相性』もとても大事な要素となってきます。
顔や雰囲気によって、ど~しても受け付けられないタイプがいる!という方も少なからずいらっしゃると思います。
最近はどこのホームページでもスタッフの写真は出ていますので、しっかりチェックしてください。
趣味やコメントを掲載している治療院も増えてきました(制作会社の指導ですが・・・)
私だったら・・・
・チャラい人が嫌いなので、顔写真がチャラくないかどうか
・本人も治療院の中も外も清潔感があるかどうか
・治療家なんだから白衣を着ればいいのに、かっこつけて白いYシャツ姿の写真、しかもボタンを2つくらい空けている……
などなど写真だけでも結構ふるいにかけられます(笑)
実際に電話でもメールでも、症状などについて聞いてみることも一つの手です。その回答の仕方によっても人間性はあらわれてきます。また、ブログなどの文章を読むのも良いでしょう。
あなたにとって、信頼できる人かどうかを見極めましょう。
④価格の妥当性、いわゆる「コスパ」を判断する
施術メニューの値段は地域差があります。
都心(山手線内)ではマッサージ60分税抜6000円が相場ですが、最近は2980円なんて安売りのところも多くなってきました。
逆に、メニューにブランド性を持たせ、単価を上げる治療院も多く出てきました。
安ければそれなり、というのは分かっていただけると思います。チェーン店でもマッサージ(整体)がすごく上手な方もいらっしゃるようですが、指名が出来ないと、当たり外れが大きいようです。
判断しづらいのが、その地域の他院よりも明らかに価格が高いところです。
某芸能人が来る鍼灸院で一回の治療で●万円もするところもあります。でも、みんながみんな治るわけではありません。しかもすごい痛い思いをして…。
私からしたら、エステだって高すぎると思っています。いくらオイルを使用するからと言って、1時間でも1万円以上するところが多くあります。最近で言うと美顔鍼がそうですね。顔をほっそりさせるより、肩こりをとるほうがだれだけ難しいか…
特につらい症状もなく、揉み返しもこないタイプの方であれば、安い所でも良いと思います。若干ギャンブル性はありますが。
安いと言うことは、アルバイトの方がせっせと働いているということですので、コリ以外の症状があれば、やはりそれなりの値段設定でやられている治療院が良いでしょう。
1人でやられている先生は治療費が高めの傾向があります。マッサージと違い、治療の場合は時間設定をしていないところもあります。6000円と書いてあっても、20分くらいで終わる場合もあります。そのあたりも情報をよく集め、考慮してください。
高いから治るとは限らないので、まずは平均的な治療費のところに行ってみるべきだと思います。
⑤クチコミには要注意
飲食店と同じで、皆さんはクチコミも併せて参考にされると思います。しかし、クチコミは話半分と考えましょう。
特に、HP制作会社から「患者さんに書いてもらってください」と言われ、仲の良い患者さんに治療終了後に直筆でクチコミを書いてもらい、そのままパソコンに読み込んでHPに載せるという手法が一時流行っていました。
このケースでは、まず書いてくれた患者さんは必ず治療に満足している人だということ。そして誰が書いたか分かってしまうので、マイナス意見は絶対書けない、という裏があります。いくらHPに直筆のクチコミを羅列しても、実は100%信用出来るものではないのです。
食べログのような感じの治療院バージョンサイト(エキテンさんなど)もあります。
登録制であれば、1人1回しか投稿出来ないと思いますので、こちらはそこそこ信用できるかもしれません。ただし、数人は友達であったり、従業員であったりする場合も考えられますので、最低でも10件以上のクチコミがないと信用できない、という面もあります。覆面投稿ですので、マイナス評価もできるところがポイントです。
クチコミを信用して行った飲食店で失敗した…という思い出もあるかと思います。お知り合い以外のクチコミは鵜のみにしないよう気をつけてください。
治療効果以外のクチコミ、例えば治療院の雰囲気や治療家さんの人柄、院の清潔さや価格の妥当性などは参考になると思いますので、しっかりチェックしましょう。
ただし、クチコミサイトの裏をお話しますと、例えば「マッサージ 駅名」で検索した時に出てくる治療院の順位は、そのクチコミサイトの有料プランに加入しているかどうかであって、クチコミの評価順ではありません。上位に表示される治療院程、大きい金額(上位プラン)を支払っているということです。そうしないと、クチコミサイトの収入源がありませんからね。
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