急性の痛み
骨折や捻挫など原因がはっきりしている怪我やギックリ腰などが急性の痛みにあたります。
区別の仕方は、赤く腫れている、触ると熱感がある。動かさなくても痛みのある時です。
急性期の炎症がヒドイ状態ですので、マッサージなど圧を加えたり、無理に動かしたりすることは避けます。お風呂などで暖めると悪化します。
・骨折など何もしなくても酷く痛む時は、整形外科へ行き、レントゲンなどを撮ってもらいましょう。
・捻挫(靭帯損傷)の時は、歩けないほど痛むようであれば整形外科へ。軽いときは整骨院または鍼灸院でも大丈夫です。
捻挫は靭帯損傷ですので、レントゲンでは判別できません。
・ギックリ腰の場合、全く動くことができない場合は少し格好悪いですが、救急車を呼びましょう。
かろうじて何とか歩ける場合でも、歩くことで悪化しますので、痛い所を保冷材などで冷やすなどして様子を見ましょう。
歩くのにあまり支障がない場合は、整骨院、整体院、鍼灸院などの治療院に行かれても大丈夫です。それでも炎症がありますので、揉みほぐすことはやめてもらいましょう。
西洋医学では、ケガなどの急性のものに対しては、RISE処置します。
R=rest=安静
I=ice=アイシング
C=compression=圧迫
E=elevation=挙上
まずは動くのはやめ安静にし、患部を硬くないもので適度に圧迫しながらアイシング(氷嚢や保冷材)して、心臓より高い位置に挙げておく、という感じです。
ケガ慣れしていないと、負傷時にパニックになってしまう方もいらっしゃいますが、落ち着いてRICE処置し、痛みが少し和らいでから、治療院に行きましょう。
慢性的なもの
慢性的な肩こりや腰痛は、西洋医学では治癒がのぞめませんので、いわゆる「治療院」に行くことになります。
なぜなら、整形外科ではよく高齢者の方々が行っているリハビリをやることになるからです。10分くらい高周波などの電気治療をして、10分くらいマッサージしてもらって、10分くらいマッサージベッドに寝ている……という感じです。保険が効くので安価で治療が受けられますが、思ったような効果が得られないのが実情です。
よく、整体師や鍼灸師の方が、「マッサージだけだとすぐ戻ってしまいますよ」というトークを使う時がありますが、それはマッサージ師次第です。にわかマッサージではなく、身体の仕組みをちゃんと知っていて、技術経験も豊富な有資格者に施術をしてもらえば、整体や鍼以上の効果も出すことが出来るでしょう。
治療院を選ぶときは、1つの技術に絞るのではなく、鍼とマッサージ、カイロと鍼、など、多角的にアプローチしてもらえるほうが良いと思います。
・関節の痛み
保険の適用が許されている、整骨院や鍼灸院が無難です。何でもかんでも「骨盤」のせいにしたり、「頸椎」のせいにしたりする治療院はやめておきましょう。
関節周りは多くの筋肉や靭帯(軟部組織)で構成されており、詳しい知識とそれなりの経験が必要になります。チェーン店などで解剖学の知識が浅い方々が施術しているような治療院を選ぶことは避けましょう。
・筋肉の痛みやつらさ
基本的にはどの技術も適用内ですが、揉みほぐしてもらおうと思って、骨格矯正しかしてもらえなかったという事もあるので、しっかりと何をするのか把握してから予約をいれましょう。
「マッサージ」と言っても、指圧、あん摩、オイルマッサージなど種類がありますのでしっかりチェックするようにしてください。
「整体」も、マッサージ的なものから、カイロプラクティック寄りのものまで多種多様ですので、しっかり技術を事前にチェックしましょう。
その他の症状
一番多い症状は『自律神経的症状』になると思います。
何となく調子が悪い、だるい、寝ても疲れている、やる気が出ない、めまいや耳鳴り・・・
内科などに行っても、「特に数値は異常ないから様子見て…」と言われ薬だけだされるようなケースです。ヒドい時は、安定剤を安易に処方されることもありますので注意しましょう。
自律神経症状に一番適していると思われるのは鍼灸治療です。
ここでも注意点ですが、西洋医学的アプローチの鍼灸では効果があまり望めません。脈を診たり、舌を診たりする東洋医学的アプローチをする鍼灸治療を行っているところが良いでしょう。
「安らげる空間」であることも大事です。特に偏頭痛がある方は、蛍光灯がギラギラで緊張してしまうような所は避けましょう。
リラックスできて、副交感神経(リラックスする神経)が優位になる環境がベストです。
その他、治療を行っていると難病であったり、癌であったり、様々な症状に直面します。
なかなか例がない症状の場合は、電話なりメールなりでしっかり問い合わせてから予約を取りましょう。相手の回答の仕方でも人間性が出ますので細かく聞いた方が得策です。
不安な方は、エフクラウドでも質問を受け付けていますので、お問い合わせボタンからお気軽に質問してください。