逆子の症例集

鍼灸院 をやっていて、意外に需要が多いのが「逆子」です。

30週くらいを超えると、産婦人科の先生が「お灸もいいかもよ～」と言って勧められたりするらしいのですが・・・

勧めるならもっと早く言って欲しい・・・なぜなら、逆子は30週未満であれば、1～2回の施灸で返るからです。

私の治療成功例では37週まであります。これはほとんど奇跡ですが。

32週を超えるとキツくなってきます。要は、動くスペースが十分あるかどうか、ですから。

返りやすい条件は、

◆初産ではない
◆母体の体つきが大きい
◆体操できる余裕がある

などです。

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ここでは治らなかった、もしくは苦労した例を敢えてご紹介します。

ケース　１　　最後まで

中肉中背の女性、初産。無痛分娩希望。
３２週で来院。病院では逆子体操をすすめられている。
通常通り、脈診による経絡治療と「至陰」穴への施灸で様子見。
熱さをあまり感じないので、身体の芯の冷えはある模様。

週に1回の来院（ホントはもっと来て欲しいところでした）。
三陰交も増やして施灸。

３５週時にかねてからの予定通り、通院している産科で外回転術をうけるも、痛いだけで返らず…。しかも麻酔なしで！
げっそりして再び来院。壮数を増やして施灸も…返らず…。

３７週で計画分娩、帝王切開へ。無痛希望なのに・・・。

その後、元気な赤ちゃんの写真がメールで送られてきましたが、産婦人科も、開けてみても原因が分からなかった、とのこと。

よっぽど赤ちゃんが逆の位置が居心地良かったのでしょうか。

ケース　２　　何とか・・・

やや小柄な女性、初産。２８週で来院。
問題は、最初からず～っと逆子ということ。
う～ん、怖い！　表情には出しませんが・・・。

本人はさほど気にしてもない様子。
経絡治療と至陰のお灸から開始。
元々冷え症で、末端は常に冷たいとのこと。

２８、２９週と１回ずつ。
３０週からは週２回の施術。

８回位の時には「冷え症が治ってきました」というコメント。
ある意味、それも凄いことなのですが。
しかし、なぜ返らない？

ところが、そろそろ帝王切開の日程を決める頃の３４週目の検診後に、
「かえってました！」との連絡が来ました。

何はともあれ、
う～ん、よかった！！

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ケース　３　　２回も！

やや小柄、２回目の出産。初産は問題なかった。

２８週で逆子と言われ３０週で来院。
切迫になりかけたので、逆子体操はお腹が張るとのこと。

少し自宅が遠いので、自宅でも施灸をしてもらう。

３回施灸した後の検診で、治ったとのこと・・・しかし！

次の検診でまたもや逆子に！！　この時点で３３週。

しかし、まわったということはまだスペースがある、ということを信じて施灸。

そして、またもや３回施術した後の検診で「治った！」との報告が。
この検診が３６週でした。

２人目の３６週での「返り！」でした。

最後まで赤ちゃんを信じて諦めないことも大切です！！

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